お庭と暮らしをつなぐ、足元のかたち|平板と土間の施工
2026/10/26
今回は、住宅まわりの平板敷設と土間コンクリートの施工を行いました。
結ニワ屋というと、庭木の剪定や植栽、日本庭園の仕事を思い浮かべる方が多いかもしれません。
実際、それが僕たちの仕事の中心です。
ただ、庭をつくるということを考えていくと、植木や石だけでは納まらない場所がたくさんあります。
人が歩く場所。
車を停める場所。
自転車を置く場所。
雨の日にも使いやすくしておきたい場所。
現代の暮らしの中に庭をつくる以上、こうした部分も一緒に考えていく必要があります。
今回施工した一つが、コンクリート製の平板です。
庭師の仕事では天然石を使って延段や園路をつくることがあります。
天然石は一枚一枚形も厚みも表情も違うため、その石を見ながら据えていかなければなりません。
今回の平板は、工場でつくられた二次製品なので天然石とはまた違った材料です。
それでも人がどこを歩き、どこへ向かい、建物とお庭をどうつなぐのかを考えて足元をつくるという意味では、お庭づくりとつながっている仕事だと思っています。
平板だからお庭ではない。
石だからお庭になる。
そういう単純なものでもありません。
その場所で何が必要なのかを考えて、材料を選んでいくことの方が大切だと思います。
もう一つは土間コンクリートです。
庭師というと、土や石、木などの自然素材だけを扱うように思われるかもしれません。
けれど、現代の住宅では車を停める場所も必要ですし、強度や維持管理、工事費用まで当然考えなければなりません。
必要なところには、コンクリートを使ったり既製品をつかったりすることも大切な選択肢です。
一方で、すべてをコンクリートで覆ってしまわず、土や植栽を残すところは残す。
その境目を考えることも、お庭をつくる仕事の一つです。
昔からお庭の中には、三和土や洗い出しなど、人の暮らしと自然の間をつなぐ仕上げが使われてきました。
材料や工法は時代によって変わります。
それでも、暮らしやすさと庭の景色をどう両立させるかという考え方は、今もそれほど変わらないのかもしれません。
僕はお庭と外構を完全に別々のものとして考えるのは今の時代には合わない気もしています。
塀があり、道があり、駐車場があり、そしてその先に木や石がある。
実際に暮らしている人にとっては、全部が一つの場所です。
だから結ニワ屋では、剪定や植栽だけでなく、平板敷設や土間コンクリート、フェンス取付などの外構工事も行っています。
ただ、外構材を並べることそのものを目的にはしたくありません。
これからお庭をつくっていくのであれば、今まで京都で学んできた経験をもとに洗い出しや三和土、天然石、瓦、版築といった素材も取り入れながら、現代の暮らしに合う形を考え続けていきたいです。
きっちり整えるところ。
少し揺らぎを残すところ。
人工物と自然物の境目を少し曖昧にするところ。
そうしたものを組み合わせることで、外構もお庭の景色の一部になっていくと思います。
今回の平板や土間コンクリートも、そのための材料の一つです。
自然のある場所を、無理なく現代の暮らしの中に馴染ませていく。
そんな外まわりを、これからもつくっていきたいと思います。
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結ニワ屋
住所 : 京都府京都市南区西九条豊田町40
グリーンフィールド2番館202
電話番号 : 090-1509-4964
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