【佐倉市 多行松(タギョウショウ)の剪定】切れる枝と切ってよい枝は違う
2026/11/02
こんにちは。
自然を介して住む人の心とからだの健康に寄与することを経営理念としている、結ニワ屋(ムスニワヤ)代表の黒嶋です。
今回は、多行松(タギョウショウ)の剪定を行いました。
多行松はアカマツの園芸品種で、根元近くから複数の幹が立ち上がる、独特な姿をした松です。
アカマツの持つしなやかさや柔らかさを備えながら、幹や枝の広がり方には、一般的なアカマツとはまた違った面白さがあります。
私が多行松の剪定で大切にしているのは、こうした木の個性を失わないことです。
庭木を剪定するとき、伸ばしたい枝もあれば、あまり伸ばしたくない枝もあります。
ところが、ときにはこんな枝にも出会います。
伸ばしたくはない。けれど、伸ばさなければならない枝。
一見すると矛盾しているように聞こえるかもしれません。
しかし、枝を一本ずつ見たときの判断と木全体を見たときの判断は、必ずしも一致しないものです。
その枝を短くすれば今はすっきりするかもしれません。
けれど、それによって失われるものもあります。
その枝でなければ生まれない流れがある。
だからこそ、あえて残すという判断が生まれるのです。
【美しさと暮らしの間で】
今回の多行松は、人が歩く場所にも枝を広げています。
木の姿だけを考えればよいわけではなく、通行の妨げにならないことも大切です。
しかし、邪魔になるからと枝を短くしていくだけでは多行松らしい伸びやかな姿が失われてしまいます。
幹の立ち上がり、枝の流れ、樹冠全体の表情。
そして、その木が植えられている場所で求められる役割。
それらのどこに折り合いをつけるのか。
剪定には、単純な足し算や引き算では決められないことがあります。
剪定の良し悪しは、切った枝の量だけでは測れません。
どれだけ枝を減らしたかよりも、何を残したか。
そして、残したものが、これからどのような姿をつくっていくのか。
そこに庭師の判断が表れるのだと思います。
今回も、多行松らしい柔らかな枝の流れを残しながら、納得のいく姿に仕上げることができました。
切れる枝と、切ってよい枝は、必ずしも同じではありません。
ここが剪定の奥深さでもあり面白さだなと思います。
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千葉で未来の景観を意識した剪定
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